第3部 発作性上室性頻拍症

第3章 副伝導路症候群(WPW症候群)

第3章 副伝導路症候群(WPW症候群)

発症のメカニズム

心房と心室の間に副伝導路(図1)が存在することです。母親のおなかにいる時に、一つの塊であった心臓は線維性の膜で完全に2つに分離され心房と心室になりますが、その一部で分離されずに心房と心室がくっついたままのところができてしまうことがあります。その部分が副伝導路です。その副伝導路を経由して、心室の電気的興奮が心房に伝わり、更に心房→心室→心房→心室という電気の旋回路を作り、頻拍発作が起こります(図2)。

副伝導路には心房から心室のみに電気が流れるもの、その逆のもの、そして両方向性に流れるものと3種類あります。洞調律時(正常の心拍時)に心房から心室に電気が流れると、それが心電図に現れ、WPW型心電図と言われます。心室から心房にのみに電気が流れるものは、洞調律時の心電図ではその伝導の様子は分かりません。

図1 副伝導路

図1

図2

図2

疫学

WPW型心電図(副伝導路を経由する電気のながれが、平常時の心電図で明らかなもの)をもち、なおかつ、発作性上室性頻拍症にまでいたるのは全人口の0.07%と報告されています。

発症年齢

先天的なものなので何歳でも起こりえます。

症状

突然始まり、突然終わる、規則正しい頻拍発作です。

診断

発作中の心電図をとることで、発作性上室性頻拍症という診断がつきます。しかし、その中で、房室結節リエントリー性頻拍なのか、副伝導路症候群なのか、心房頻拍なのかは、カテーテルを使用した電気的生理検査を行わなければ分かりません。

治療

バルサルバ手技 房室結節リエントリー性頻拍のところで記載したバルサルバ手技が発作停止に有効な人もいます。

電気ショック 血圧が下がり、症状が強く、薬が無効の場合には、電気ショック治療を行うことがあります。しかし、非常に稀なことです。

薬物治療

ベラパミル(商品名ワソラン)、アデホス、抗不整脈薬を静脈注射します。多くの方は、ベラパミル、アデホスで発作は停止します。しかし、発作を頻回に繰り返している人は、この2剤では、一時的に発作が停止するものの、すぐに(数秒)発作が再発するようになります。その際には、抗不整脈薬の投与が必要です。

カテーテルアブレーション

発作を頻回に繰り返している人が適応となります。当院でのアブレーションの特徴は、3Dシステムを用いているということです(図3)。このシステムを使用することにより、治療確実性と安全性が飛躍的に向上しました。副伝導路の位置を3次元的に捕捉可能で、アブレーションカテーテルの先端がどの程度の力で、副伝導路に当たっているかが分かり、焼灼効果を確実にすることができます。

図3

0363710700

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