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第6部 心室頻拍

第6部 心室頻拍

6-1 心室頻拍のメカニズム

心室頻拍とは

心室頻拍とは 心室に1分間に100回以上の電気刺激を発生する起源や回路が出来て起こる頻拍発作です(図1)。

図1: 心室頻拍の心電図。心室に起源があるので、幅の広い心室波が連続して出現しています。

心室頻拍の原因

基礎心疾患(心筋梗塞や心筋症)によって、心室筋がダメージを受けて、発症する場合と、明らかな原因がない場合があります。

心室頻拍の症状

基礎心疾患の有無により様々です。動悸を自覚するだけの人もいますし、失神を起こして倒れてしまう、場合によっては亡くなってしまう人もいます。

心室頻拍の予後(病気の自然経過)

基礎心疾患がない人は、命に関わるような可能性は低くなります。しかし、基礎心疾患があり心機能が著しく低下していると突然死する可能性が高くなります。

6-2 心室頻拍の治療

心室頻拍の治療

薬物療法、カテーテルアブレーション(図2)、植込み型除細動器。薬物療法ではβブロッカー、抗不整脈薬(心筋梗塞後の患者さんに抗不整脈薬を投与するとかえって生命予後を短くします)を使用します。カテーテルアブレーションは全身麻酔で行い、3次元システムを使用し、心室頻拍のメカニズムを明らかにして、焼灼部位を決定します。

心室頻拍の治療
図2: 陳旧性心筋梗塞後の患者さんに発症した心室頻拍のカルト像。心室頻拍中に心臓の中の電気の流れを観察し、心室頻拍のメカニズムを明らかとし、焼灼部位を決定します。

【執筆】桑原大志 医師・医学博士
東京ハートリズムクリニック院長
日本不整脈心電学会認定不整脈専門医