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高齢者の心房細動アブレーション

院長ブログ

高齢者の心房細動アブレーション

高齢者でもアブレーション手術は可能なのか。何歳までならアブレーションはできるのか?答えは「アブレーションに年齢制限はありません」です。病院に自分で来ることができる体力があり、アブレーション治療の利益と不利益をしっかりと自分で理解できる認知能力があれば、何歳になってもアブレーション治療は可能です。

 

アブレーション手術を受ける高齢者が不安になる理由は主に以下の2点です。1)高齢で体力もあまりない状態なのに、全身麻酔をかけて心臓を焼くようなアブレーション手術が安全に実施できるのか。2)アブレーションを実施して、寿命が尽きる前に、アブレーションの効果を実感できるのか。

 

1)の問題は、高齢になると自然に体力は低下します。しかし、現在のカルトシステムのテクノロジーを利用し、低侵襲の全身麻酔ならば、安全にアブレーション手術ができます。カルトテクノロジーは、心臓内を3次元で確認できて、カテーテルがどの程度の圧力で心筋に当たって、通電中にどの程度の深さの心筋が焼けているかということが分かります。一昔前と比べ安全性と確実性は飛躍的に向上しました。また、全身麻酔に使用する薬剤も、半減期が短く安全性の高いものです。麻酔から覚めることがないなどということは、ほぼありません(私は2000例以上に全身麻酔をかけていますが、私の経験ではゼロです)。2)の問題は、少なくとも心房細動時の動悸症状を有する人は、手術が成功裏に終われば、術後すぐに不快な動悸症状は治まるので、手術直後からアブレーションによる利益を実感することができます。また、最新の研究によると脳梗塞、心不全発症予防効果も術後約1年で、アブレーション治療を実施しなかった人に比較し、明らかとなってきます。

 

年齢が理由でアブレーション治療を躊躇されている方は、一度アブレーション医に相談されてみてはいかがでしょうか。

2019年もあと僅か。門松を飾りました。