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ダビガトランの適応

院長ブログ

ダビガトランの適応

心房細動を持っていると、正常の脈拍の人に比べて、脳梗塞の発症率は2~7倍に上昇します。それ予防するために、このブログでも以前書いたワルファリンという薬を内服すると、脳梗塞の発症率を60%減らすことができます。

 

最近、次々にワルファリンに代わる抗血栓薬が開発されています。中でもダビガトランという薬は、ワルファリンと比較した臨床試験の結果では、ワルファリンよりも脳梗塞の発症率を下げることができて、尚且つ、出血等の副作用も減らすことができたのです。また、ワルファリン内服の際には、納豆を食べれないなどの食事制限がありましたが、ダビガトランにはそれがない。

 

しかし、良いことばかりではありません。ダビガトランは値段が高いのです。ワルファリンは1㎎で9.6円ですので、一日当たり3㎎内服するとして、28.8円/日です。しかし、ダビガトランは75㎎が132.6円、110㎎が232.7円ですので、一日220㎎~300㎎内服する場合、465.4~530.4円/日かかるのです。実にコストはワルファリンの16~18倍。

 

心房細動患者さんの、ワルファリンやダビガトランの内服適応基準は、患者さんが幾つの脳梗塞発症リスクを持ち合わているかによって決まります。ダビガトランは、出血の副作用も少ないので、脳梗塞発症の可能性が低い若年者でも、内服したほうが得なことがあります。ワルファリンではそのような患者さんでは、副作用を考慮すると、内服の適応はありませんでした。例えば50歳の高血圧を持ち合わせた心房細動患者さん。ワルファリンの場合は、内服は勧められませんでしたが、ダビガトランの場合は、適応ありとなりました。

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商品名をプラザキサといいます