治療に通じる「治る」ことの喜び
私は幼少期からちょっとやんちゃだったせいかケガをしてしまうことが多く、中学時代までに骨折4回(手首と鎖骨を2回ずつ)経験しております。
骨折の痛みよりもツラく感じたこと、それは、一か月以上普通に友達とも遊ぶことができない寂しさ、ちゃんと元通りに治るのかという不安、なにげない日常生活にも感じる不便さともどかしさ、電動ノコギリによるギプス切断の恐怖・・(実は安全なのですが)。
そんなつらい思いを経験できたからこそ、完治して「普通」に戻れた時の最高の喜びを知ることができました。
普通にいれること、普通にできることがどんなに幸せなことか。
その喜びこそ医師を志した私の原点です。
若かりし頃に見た涙ー不整脈治療に込めた思い
私がカテーテルアブレーションを手掛けるようになってまだ間もないころ、受け持った患者様に「治療うまくいきましたよ」と説明すると、目の前で涙を流して喜んでくれました。
その涙を見て、この不整脈で今までどんなにつらい思いをしてきたのだろうか、どんなに不安な日々を過ごしてきたのだろうか、そういうことを察することができました。
そして、このカテーテルアブレーションでより多くの患者様を「治す」者になりたい、そう自分の目指す道が定まったのもこの時だったように思います。
「不整脈は治る」ー現在の治療と”治る”ということの意味
世の中には今でもこれといった治療法の無い難病もありますが、ある程度しっかり治療できる病気も多くなってきていると思います。
高血圧や糖尿病も良い薬が使えるようになり、血圧や血糖値もかなりしっかりコントロールできるようになってきております。
でも、それは「治る」ということではありません。
治療を中止するとまた元の状態に戻ってしまいます。
ところが、不整脈という病気はそのほとんどが完全に「治す」ことのできる病気なのです。
私たちの行っているカテーテルアブレーションは不整脈の根治療法です。
(一般的には完治と言いますが、医学的には根治と言うことが多いです)
残念ながら成功率は100%ではないのですが、治療を終えて再発もなく経過観察期間が過ぎたら、多くの方が服薬も通院さえも不要となるのです。
健康な方と同じ日常生活を取り戻すことができるのです。
不整脈治療を支える、私たちの仕事
不整脈でお困りの患者様がもうつらい思いをしなくてもすむように、余計な不安を抱かなくてもすむように、そして、もとの幸せな普通の日常生活に戻れるように、今ここで仕事をさせていただいております。
感謝。


