日頃、皆さまから多くお寄せいただくご質問について、YouTube動画内でシリーズとしてお答えしています。今回は『「ノックアウト型脳梗塞」とは?不整脈に潜む恐ろしいリスク』をテーマに解説します。
本編は以下のYouTube動画でご覧いただけます。
不整脈と脳梗塞の関係
Q. 不整脈があると脳梗塞になりやすいというのは本当ですか?
Q. 不整脈があると脳梗塞になりやすいというのは本当ですか?
A. はい、本当です。不整脈の中でも「心房細動(しんぼうさいどう:心臓の上の部屋である心房が細かく震え、不規則な脈になる病気)」は、脳梗塞の明確な原因になることが分かっています。
心房細動が起きると、心臓の左心房(さしんぼう)という部分で不規則かつ非常に早い電気信号が発生し、スムーズな血液の流れが損なわれてしまいます。
A. はい、本当です。不整脈の中でも「心房細動(しんぼうさいどう:心臓の上の部屋である心房が細かく震え、不規則な脈になる病気)」は、脳梗塞の明確な原因になることが分かっています。
心房細動が起きると、心臓の左心房(さしんぼう)という部分で不規則かつ非常に早い電気信号が発生し、スムーズな血液の流れが損なわれてしまいます。
- 心房細動(しんぼうさいどう)
心臓内の電気信号が乱れ、心臓が細かく震えて不規則に脈打つ不整脈の一種。血液の流れを停滞させる原因となります。 - 血液の鬱滞(うったい)
心臓が正しく収縮しないことで血液の流れが滞り、心臓の中に血液が溜まりやすい状態を作ってしまいます。


Q. なぜ心臓の中で血液が固まってしまうのですか?
Q. なぜ心臓の中で血液が固まってしまうのですか?
A. 本来、サラサラと流れているはずの血液ですが、心臓の「左心耳(さしんじ:左心房にある小さな部屋)」で血液の流れが滞ってしまうと、固まって血栓(血液の塊)ができやすくなります。
形成された血栓が心臓から流れ出し、血流に乗って脳へ運ばれると、脳の血管を詰まらせて脳梗塞を引き起こすことがあります。
A. 本来、サラサラと流れているはずの血液ですが、心臓の「左心耳(さしんじ:左心房にある小さな部屋)」で血液の流れが滞ってしまうと、固まって血栓(血液の塊)ができやすくなります。
形成された血栓が心臓から流れ出し、血流に乗って脳へ運ばれると、脳の血管を詰まらせて脳梗塞を引き起こすことがあります。
- 血栓(けっせん)の形成
滞った血液が固まってできる大きな血液の塊。左心耳という部分で徐々に大きくなる性質があります。 - 血栓による脳血管の閉塞
心臓で作られた大きな血栓が血流に乗って脳へ運ばれ、脳の重要な血管を直接詰まらせてしまいます。


ノックアウト型脳梗塞のリスクと治療法
Q. 「ノックアウト型脳梗塞」とは、ほかの脳梗塞とどう違うのですか?
Q. 「ノックアウト型脳梗塞」とは、ほかの脳梗塞とどう違うのですか?
A. ラクナ梗塞やアテローム血栓性脳梗塞など、ほかのタイプの脳梗塞と比べ、心臓でできた大きな血栓は、脳の「太い血管」を突然詰まらせてしまいます。
一瞬にして脳の広い範囲へダメージを与えることから、ボクシングで一撃で倒される様子になぞらえて「ノックアウト型脳梗塞(正式名称:心原性脳塞栓症)」と呼ばれています。重度な麻痺などの大きな後遺症を残したり、命に関わったり、寝たきりの原因となる非常に恐ろしい脳梗塞です。
A. ラクナ梗塞やアテローム血栓性脳梗塞など、ほかのタイプの脳梗塞と比べ、心臓でできた大きな血栓は、脳の「太い血管」を突然詰まらせてしまいます。
一瞬にして脳の広い範囲へダメージを与えることから、ボクシングで一撃で倒される様子になぞらえて「ノックアウト型脳梗塞(正式名称:心原性脳塞栓症)」と呼ばれています。重度な麻痺などの大きな後遺症を残したり、命に関わったり、寝たきりの原因となる非常に恐ろしい脳梗塞です。
- ノックアウト型脳梗塞(心原性脳塞栓症)
心臓でできた大きな血栓が脳の太い血管を突然塞ぐ脳梗塞。広範囲に深刻なダメージを与えるのが特徴です。 - 重篤な後遺症・寝たきりリスク
発症すると突然強い麻痺が現れるなど大きな障害を残しやすく、生活が一変してしまう危険性があります。


Q. カテーテルアブレーション治療でこのリスクを抑えることはできますか?
Q. カテーテルアブレーション治療でこのリスクを抑えることはできますか?
A. はい、十分にリスクを抑えることが可能です。
根本の原因である心房細動を「カテーテルアブレーション(心臓の不整脈の原因となる部位をカテーテルで治療する低侵襲治療)」で治療することにより、心臓内で血栓が作られるのを防ぐことができます。結果として、心臓由来の恐ろしい脳梗塞を予防することにつながります。
A. はい、十分にリスクを抑えることが可能です。
根本の原因である心房細動を「カテーテルアブレーション(心臓の不整脈の原因となる部位をカテーテルで治療する低侵襲治療)」で治療することにより、心臓内で血栓が作られるのを防ぐことができます。結果として、心臓由来の恐ろしい脳梗塞を予防することにつながります。
- カテーテルアブレーション治療
心臓の中に細い管(カテーテル)を挿入し、不整脈の発生源を治療する根治的治療法です。 - 脳梗塞リスクの低減
心房細動そのものを治すことで血栓の発生を防ぎ、将来の寝たきりや重症化リスクを未然に回避します。
クリニックからのメッセージ
心房細動に伴って起こる心原性脳塞栓症は、一度発症すると、ご自身やご家族の生活を大きく変える重い後遺症が残る可能性があります。
そのため、心房細動を早期に発見し、患者さんの状態に応じて、抗凝固療法やカテーテルアブレーションなどの適切な治療を行うことが大切です。
「時々、胸がドキドキする」「脈が飛ぶ感じがする」といった症状がある場合や、健康診断で不整脈を指摘された場合は、放置せずに一度ご相談ください。
なお、心房細動には自覚症状がない場合もあります。定期的に脈を確認し、気になる変化がある場合は、医療機関を受診しましょう。
皆さまが安心して過ごせるよう、専門医として丁寧にサポートいたします。
当院は不整脈診療に特化し、専門的な検査・治療から術後のサポートまで一貫して対応しています。不整脈に関する不安や症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
東京ハートリズムクリニックのYouTubeチャンネルでは、不整脈に関する正しい知識と治療情報を、専門医がわかりやすくお届けしております。
ご興味のある方は、下記リンクよりぜひご覧ください。
※本ページは一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を示すものではありません。
症状のある方は医療機関にご相談ください。

