第2節 心房細動とは
脈拍が完全に不規則になってしまう不整脈です。治療が必要な不整脈の中で最も多く認められ、正常の脈拍(洞調律)に比較し、脳梗塞になってしまうリスクが高くなってしまいます。
下に、洞調律時と心房細動の心電図モニターを示します。洞調律時の、心房の興奮を示す波をP波、心室の興奮を示す波をQRS波といい、この2つはセットとなって規則正しい間隔で出現しています。このQRS波が出現する際に、血液が体全身に送りだされおり、脈拍として感じます。
心房細動のモニターでは、P波と呼ばれる部分が消失し、細かく揺れています。これを細動波といいます。そして、QRS波の規則性は失われ、脈拍も完全に不規則となります。