病と向き合うすべての人へ
~新宿から始まる、新たな医療のかたち~

「これって病院に行くほどのこと?」――そんなふうに見過ごしてしまいがちな動悸や息切れ。けれど、その“ちょっとした不調”の背後に、思いがけない病気が潜んでいることもあります。
東京の中心・新宿で、心と身体の声に静かに耳を傾ける。そんな医療を届けたい――そう考え、30年にわたる大学病院でのキャリアを経て、新たな場として選んだのが「東京ハートリズムクリニック新宿」。
新宿院院長の井上先生に、医師として、そして一人の人間としての想いをお話しいただきました。
循環器内科医としての歩み
医師としての第一歩を踏み出したのは1992年。順天堂大学を卒業後、まずは内科全般を広く学びました。そのなかで循環器を専門とし中でも「急性冠症候群」と呼ばれる虚血性心疾患の病態の解明・診断・治療に従事してまいりました。
また、研修医の頃から大切にしてきたのが心電図です。波形から身体のサインを読み取り、不整脈や心不全と向き合う。その積み重ねを、30年以上にわたって真摯に続けてきました。
大学病院から新たな場所へ
特に最後に在籍した病院には20年近く勤務し、いつしかそこが「医師人生の終着点になるのだろう」と考えるようにもなっていました。
しかし、人生には思いがけず転機が訪れるものです。新しい挑戦を模索していたとき、出会ったのが桑原大志先生、そして東京ハートリズムクリニックでした。
桑原先生はご高名な先生ゆえ存じ上げてはおりました。ただ分野が異なるためお目にかかる機会はございませんでした。
実際にお会いし、先生のアブレーション治療に一緒に入らせていただいたとき、大きな感銘を受けました。
アブレーション治療にかかわるスタッフ全員が、常に「患者さんのために」という明確な目的意識を持ち、無駄のない動きで互いを補い合っていました。その振る舞いの一つひとつには、職種を超えた敬意と信頼がにじんでおり、まさに理想的なチーム医療の姿がそこにありました。
このような連携が自然と生まれるのは、何よりも桑原先生の卓越したリーダーシップの賜物だと確信しております。そしてさらに驚かされるのは、チームの中心にいる桑原先生ご自身が、非常に物腰柔らかく、物静かな方であるということです。その穏やかな人柄が、スタッフ一人ひとりの姿勢に反映され、現場全体に安心感と尊敬の空気を生み出しているのだと感じました。
「この先生と一緒に働きたい」と思ったのは、まったく自然なことでした。

新宿で担う“医療の入り口”としての役割
東京ハートリズムクリニック新宿は、世田谷本院や羽田院とは異なり、手術設備を持たない無床のクリニックです。
けれど、新宿駅から徒歩30秒という東京の中心に位置し、「もしかして病気かもしれない」「病院に行くほどではないけれど不安がある」――そんな方々が、最初の一歩を踏み出せる場所でありたいと願っています。
動悸、息切れ、胸の違和感、倦怠感、疲れやすさなど、症状は人それぞれです。私自身、循環器専門医であると同時に、長年総合内科にも携わってきた経験があります。心臓に限らず、どのような症状でも、まずは気軽にご相談いただければと思っています。
ここは、医療の「入り口」。不安の扉を最初に開ける場所でありたいと考えています。
ホスピタリティを診察室の中心に
診療の中で、私が最も大切にしているのは、「患者さんが笑顔で帰れること」です。
たとえ医学的に正しい診断や治療がなされても、不安なまま帰られてしまっては意味がありません。医療とは「治す」ことにとどまらず、「支えること」「寄り添うこと」だと、私は考えています。
大志会の理念の一つである「ホスピタリティ」。
それは決して特別な接遇を指すのではなく、「このクリニックに来てよかった」「この医師に診てもらってよかった」と感じていただけること――それこそが、私たちが目指す医療の本質です。
多くの医療機関の中から当院を選んでくださった、そのお気持ちに真摯に応えること。
それが、医師としての使命であり、私にとってはごく自然な責任でもあります。

医療“コンサルタント”として、できること
医師というと、手術や治療を行う人というイメージが強いかもしれません。
けれど私は、いわば「医療コンサルタント」としての役割も担いたいと考えています。
「何科にかかればいいのか分からない」「どこに相談すべきか悩んでいる」――そんな迷いの中にある方の話を、まずは丁寧に聞かせていただく。それだけでも、状況が大きく変わることは少なくありません。
長年の診療経験をもとに、たとえ治療に至らなくても、健康や人生の相談相手として、気軽に頼っていただけたらと思っています。
あなたの“一歩”に応えられる場所として
当院は、どなたでも、いつでも歓迎いたします。
専門性の高い医療を提供するクリニックでありながら、新宿院は「無床クリニック」である特性を活かし、より身近で、気軽に立ち寄れる場を目指しています。
「いきなり治療や手術の話になるのでは……」と不安に思われる方もいるかもしれません。でも、そうした心配はご無用です。
「自分はどうすべきか」――その出発点からで、まったく問題ありません。
駅から徒歩30秒。不安や違和感を感じたとき、皆さまの“一歩”を安心して踏み出せる場所でありたいと願っています。
社会に還元できる医師であり続けるために

医師として生まれたからには、社会に貢献できる存在でありたい。
それが、私の変わらぬ信念です。
東京ハートリズムクリニック新宿で、皆さまに少しでもお役だてできればと思っております。
東京ハートリズムクリニック新宿
院長 井上健司