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若い女性の動悸に注意 心房頻拍は洞性頻脈に間違えられることがあります

若い女性の動悸に注意 心房頻拍は洞性頻脈に間違えられることがあります

心房頻拍という不整脈があります。心房に頻拍の起源ができて、規則正しく速い脈になります。頻拍の定義は「心拍が100拍/分以上になる」ことを言いますが、心房頻拍はその時々の体調で80~90拍/分程度で治まってしまうことがあります。心拍数が80~90拍/分というのは、一般的には速い心拍数ではありませんが、本人は動悸症状を自覚します。

 

 

正常の刺激の発生源は洞結節といい、心房にあります。また、心房頻拍の発生源も心房にあります。患者さんによっては、心房頻拍の発生源が洞結節の近くにあるため、動悸時の心電図を記録しても、洞性頻脈もしくは洞調律と診断されて、異常なしと言われることがあります。この心房頻拍と洞性頻脈を鑑別するためには、心電図の心房波の形の違いを見極めるしかありません。それは、動悸時のホルター心電図や12誘導心電図検査を実施し、目を皿のようにして観察し、正常のときと見比べないと明らかとなりません。循環器専門医でも見逃すことがあるくらい微妙な違いです。

 

 

そのような患者さんは動悸症状を主訴に病院を受診し、検査されても、「洞性頻脈で異常なし」と診断されることが多く、最終的には心療内科に紹介されることがあります。本人はどうしてこの辛さが分ってくれないのかと悲観し、最終的に自分自身も精神疾患ではないかと思いこみます。当院でも、他院で問題なしと言われて、精査すると心房頻拍であることが数例ありました。

 

 

該当するような症状があるかたは、どうぞお越し下さい。20~50代の女性に多い不整脈です。

 

 

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当院の庭に植えているラベンダーが満開の時期となりました。私が調べたところによると、おそらくグロッソラベンダーだと思います。一般的なラベンダーとことなり、年に2回、春と秋に開花を楽しめるそうです。確かに、昨秋も咲いていました。非常に生命力の強い植物で、当院東となりのバス通りに面したラベンダーは、行き交う車の排気ガスで、もみくちゃになりながらも、立派に花を咲かせてくれています。通りに顔をもたげる様に咲くので、可愛そうだから、柵を設けてやろうということになりました。ホームセンターで買ってくる予定です。花はいっぱいありますので、当院にお越しの際に、摘んで帰って下さい。良い香りで癒やされます。