冬が近づくと話題になるのがヒートショックです。
ヒートショックは浴室や玄関先などで主に寒暖差などが原因で起こるのですが、若くて健康な方でも突然発症して倒れてしまうこともありますので、ぜひ皆さんに知っておいていただきたいことの一つですね。
自律神経の働き
ヒートショックには自律神経が大きく関わっています。
自律神経はそもそも様々な状況変化に応じて身体活動の調整を行っている大切な神経ですが、交感神経と副交感神経(迷走神経とも言います)の2つがあります。
簡単に言うと身体活動を活発にする方向にアクセルの働きするのが交感神経で、逆に身体活動を抑制してブレーキの働きをするのが副交感神経です。
交感神経が働くと脈拍が増加、血圧が上昇、血管が収縮します。
副交感神経が働くと脈拍が減少、血圧が低下、血管が拡張します。
この2つがうまくバランスを取りながら程よい状態に調整してくれているのです。
自律神経はそのほかにも発汗や胃腸の動き、瞳孔など様々な部位の調整をおこなっています。
自分で意識しなくても(なので自律と言います)、常に陰でいい感じに調整してくれているのです。
ヒートショックの原因
大きな寒暖差や入浴時の急激な水圧変化があると、自律神経がうまく働かなかったり過剰に反応するなどして全身の血管や血圧、脈拍などが大きく変動してしまいます。
血圧や脈拍の大きな変動は脳の血管や心臓の血管、大動脈などの大事な血管にも大きなストレスとなりますので、脳卒中(脳出血や脳梗塞)、心筋梗塞、不整脈、大動脈解離など時に生命に関わるような重篤なイベントにつながるのです。
こういった現象をまとめて「ヒートショック」と呼びます。

ヒートショックの起こりやすい人
ヒートショックはご高齢の方や、高血圧、糖尿病、不整脈など基礎疾患をお持ちの方が特になりやすいので要注意です。
加齢による老化や基礎疾患のために自律神経の調整機能がうまくいかなくなるのでしょう。
若くて健康だからといって油断はできません。
若い方は比較的自律神経の反応が鋭敏ですので過剰反応が起こりやすいと言えます。
ヒートショックの予防法
ヒートショックの予防の基本は、まずなるべく大きな寒暖差を避けるように心がけることです。
・居間、脱衣場、浴室の動線の温度差をなるべく作らないようにする。
・入浴の際はゆっくり入り、上がるときもゆっくり上がる。
・屋外やトイレなど寒い場所に行くときは十分に防寒できる上着をつける。
・入浴前にコップ一杯の水分をとるようにしておく。
など、日頃のちょっとした心がけが大事です。
家族で意識してみましょう
室内の温度調整などは家族みんなにも関係することですし、入浴する前に家族に一言声をかけておくことでヒートショック時の発見と対応が早くなることもあるでしょう。
家族みんなで知識を共有して、お互いに異変などに気をつけられるようにしておくといいですね。

