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【THR通信】「いびき」と不整脈 (2020年11月号)

【THR通信】「いびき」と不整脈 (2020年11月号)

東京ハートリズムクリニック(THR)通信

 

こんにちは、槇田です。

睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome: SAS)という病気を、一度はお聞きになったことがあると思います。

居眠り運転の事故を起こしたドライバーの方が、重症のSASであったというニュースは以前からしばしば耳にしますが、跡を絶ちません。

 

SASの問題点として、日本の患者数は200万人と推定されていますが、実にその85%以上が未治療といわれています。

その原因として、「いびき」以外、本人が自覚する症状に乏しい場合があるため、医療機関を適切に受診できていないことが挙げられます。

 

一方で、SASは心臓病、心臓突然死との関連が強いことでも知られています。

不整脈においては、特に心房細動で4倍、そのリスクが高くなります。

 

我々は不整脈専門のクリニックとして、頻繁にSASの検査を実施する機会がありますが、予想以上にSASが発見されることに驚かされます。

 

ご家族の「いびき」は、何か重大な事故や病気へと継がる前兆かもしれません。

是非、精密検査を受けて頂くことをお勧め致します。

 

Dr:槇田 俊生

※毎週:火曜午後、金曜、土曜で外来診療中